私を整える、美の思考｜Vol.11 断固として上手に断る ― 大切なもののために「ノー」を言う力

スキンケアを通して「自分らしく整う」ヒントを毎週月曜日にお届けしています。

長年エステティシャンとして肌と向き合ってきた経験をもとに、

“考えるスキンケア”を伝えるスキンケアエバンジェリスト、兼本です。

ドラッグストア、SNSで美容ページをスクロールしていると、「こんな新製品が出てる！」「このパックは有名人も愛用していて話題」など、目に飛び込んでくる広告やおすすめ。気になるけど、本当に自分に必要か？と迷って手を出すこと、ありませんか？以外に思われるかもしれませんが「断ること」が苦手な私は、「とりあえず試してみよう」の積み重ねでスキンケア迷子になっていた時期がありました。

エッセンシャル思考の言葉で言うと、“必要かどうか”を判断する基準を持つことで、「断る勇気」が育まれていきました。

エッセンシャル思考の教え

著書『エッセンシャル思考』の中で何度も繰り返されるテーマは、「重要なものを選ぶために、不必要なものを断ること」。

満場一致の意見、人気だから、広告で見かけるから——それらに流されていたら、自分の本質（本当に望む肌の状態やケア）は曖昧になる。

もっとも厳しい基準で選ぶとは、「自分にとって使う理由があるものだけを残す」こと。魅力的な戦略を立てるためにも、自分軸の基準を明確にし、その基準に合わないものは断つことが必要です。

独自スキンケアメソッドに置き換えると

私の「断る」実践例をいくつか挙げてみます：

• 90点ルールを持つ｜

  商品を選ぶとき、90点以上の期待感が持てなければ購入しない

• 商品ストーリーを理解する｜

  成分だけでなく、どのような背景で作られているか、自分の肌悩みに寄り添っているかを確認する

• 一つの選択が後の選択を簡単にするという意識｜

  肌に本当に合ったクレンジングだけで済ませることで、後の美容液やパックの選び方も簡潔にできる

  
  

こうした基準で選び、断ることで、スキンケアにかける時間やコストを無駄にせず、自分らしく整う肌が育ちます。

今日のまとめ

• どんな製品も全てを受け入れる必要はない

• 「ノー」を言うことで、自分に合うものが鮮明になる

• 理想の自分へと近づき成長するためには、断る勇気と自分軸の基準が鍵

次回予告

次回のテーマは 「線引き―境界線を決めると自由になれる」。

“これは私の肌ケアルール”“これは私に不要なこと”という境界線を明確にすることで、スキンケアも生活も自由になる方法をお伝えします。どうぞお楽しみに！

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